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インプラントの素材

インプラントの素材と歴史

ペル・イングヴァール・ブローネマルク教授

インプラントの歴史は古く、紀元前から始まっていたと言われ、貝殻、サファイア、鉄、ステンレス、アルミニウムなど多様な素材が使われ、どれも良好な結果が得られずに淘汰されていきました。

しかし、1965年にスウェーデンの学者で応用生体工学研究所所長のペル・イングヴァール・ブローネマルク教授が開発したチタン製のインプラントが、おどろくべき成果をあげました。

最初に治療を受けた患者さんは、亡くなるまでの40年以上最期までインプラントは完璧に機能し、後遺症も無かったと報告されています。これはチタンが骨と結合するという特質をもっていたからです。

この『ブローネマルクインプラント』は長年の実績がある事から最もポピュラーなインプラントとして使用されてきましたが、現在はインプラントの種類も増え、中には非常に成功率の低いインプラントもあり、使用するインプラントの信頼度なども医院選びの際に検討する必要があります。

骨とチタンとの結合

これが、骨とチタンが結合している様子です。
その様をブローネマルク教授は「Osseo - 骨の」+「integration - 結合」の意味を合わせオッセオインテグレィションOsseointegrationと名づけました。

チタンと骨が結合している様子

しかし、いったいどうして人間の体にとって異物である、金属の人工歯根(インプラント)が体に受け入れられ、自分の歯のような感覚で使えるようになるのでしょう?
それは人工歯根が、ただ単に骨に植えられてるのではなく、チタンの膜を覆っている酸素分子を通して、顎の骨と強く結合し、まるで生きた骨として取り込まれ、安定した状態になるからです。

チタンと人体への影響

チタンについては、金属アレルギーや人体への影響を心配されるご質問をよく頂きますが、チタンは生体親和性が高く、人体へ入れる人工関節、人工心臓、ボルトなどの素材としても広く使用されており、純チタンでアレルギーを起こす確率は非常に低いです。

金属アレルギーが心配な方は、インプラントを入れる前に、皮膚科で金属パッチテストを受けてみるのも良いのではないでしょうか。
また、チタンによってでは無く、その他の金属によってアレルギーを起こす方もいらっしゃいますので、アレルギーの心配がある方は、使用する素材について事前に医師とご相談下さい。

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